息子の療育をしながら教えてもらったアイディアで、普通のお子さんにも有効なものを紹介しますね。
子どもと公園とかで遊んでいて、「もう帰る時間だよ。」といってもなかなか聞いてもらえないことってありませんか。そんなときに有効な手段です。
1.携帯電話などのタイマー(目覚まし)機能を使って、帰りたい時間に音楽などが鳴るようにセットしておく。
(子どもが好きな音楽等だと、なおよいとおもいます。)
2.子どもに「この携帯電話の音楽が鳴ったら帰るよ。」とあらかじめ伝えておく。
3.時間になって携帯電話が鳴ったら、本人に聞かせて「鳴ったから帰ろう」と伝える。
4.約束通り、帰る気持ちになれたら、必ず褒める。
これだけです。
要は、帰りたい時間に、タイマーを鳴らすわけです。
携帯電話じゃなくても、キッチンタイマーでもいいですし、鳴らす音も電子音や他の音でもいいです。
えっ、これだけ!?と思いますよね。
私も半信半疑でしたが、いくら言い聞かせてもいろいろ言い訳して帰る時間を延ばそうとしていた子どもも(ちなみにこれはうちの子ではありません、うちの子はしゃべれないんで。。。)、タイマーの音が鳴るとサッと片付けの準備を始めるんです。うちの子のところに遊びに来てくれていた小学校2年生ぐらいの子にも通用したので、結構大きくなっても使えると思います。
私の妹にも教えたところ、「すごい」って驚いていたし、公園仲間にも教えたところ、うまくいったみたいで感謝されたそうです。
ここで、忘れてはいけないのは4.の「褒める」ということです。多分1.~3.だけを実行しても何回かはうまくいくでしょう。でも、褒めないと効果が薄れていくそうです。ですから、「褒める」は絶対必要です。
「すぐに帰る支度ができてえらいねぇ。」
「ちゃんとやめてえらかったねぇ。」
などと、褒めてあげてください。
やっぱり、何でも褒められたほうがやる気でますもんね。
ただし、これも帰る支度が完了してからではなく、遊びをやめてお片づけとか、帰る体制に入った時点ですぐに褒めてあげてくださいね。
あと、大切なことは、「帰ろう」といったら帰ることです。
他のお母さんとのお話が切れなかったり、片づけが長引いてしまったりしてすぐに帰らなかったりすると、このタイマーの効果も薄れていきます。片付けも、本人に全部させることが躾の上で大事だとお考えかとは思いますが、手伝ってでもサッサとしたほうがいいと思います。本人にさせていると、また遊びに戻っていってしまうこともあります。(自分で片付けるという躾のためであれば、いきなり「全部」片付けさせるのではなく、本人が飽きずに片付けられる量以外は手伝って片付け、徐々に手伝う量を減らしていくのがよいと思います。)
さらにもう一つワザがあって、
あらかじめタイマーをセットしておくのではなく(セットするのを忘れたときや、時間が決まっていないときなど)、すぐに帰りたいときに、「この携帯が鳴ったら帰るよ。」と言って、たとえば1分後にタイマーをセットしておくという手もあります。
また、何かをはじめるとき、たとえば宿題をはじめさせたいときにも有効だと思います。(まぁ、そういう時は、テレビを見ていたりゲームをしていたりするのを切り上げるんですから、結局同じことなんですけどね。)
たぶん、これを読んでくださって、
「きちんと言い聞かせればわかってくれるはずだから、やはり話しかけるのにこだわりたい。」
「なんか、機械的な感じがして抵抗がある。」
という方もいらっしゃると思います。
もちろん、「帰るよ」といってサッと切り上げれるお子さんには、使う必要は全くないです。タイマーのほうがいい、ということもないんです。
ただ、「帰るよ」といった後、いろいろ理由を説明したり、言い聞かせたりしているとどんどん時間がたちます。子どもにしてみたら、そうやって帰る時間を延ばしているともいえなくないと思います。
いつも帰る時間になると、あーだこーだと言って時間が伸びてしまいそれが小さなストレスになっている、という場合に使っていただければと思います。
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ここで、一応、この方法における私が把握している「理屈」を書いておきますね。
馴染みがないと読みにくいと思いますので、興味がある方だけ読んでくださいね。
実は私は、この春まで5年半くらい息子の療育に関して、月に二回、「応用行動分析に基づく個別指導」というものを受けていました。そのことについては、機会があれば書こうと思いますが、この方法はその先生に教えていただいたものです。
(ちなみに、私は行動分析家ではないので、用語の正確な解釈はできませんし、用語の使い方もちょっと違っているかもしれません。あしからずご了承ください。)
先生曰く、この「『帰ろう』と言われてもなかなか帰らない」ということを説明すると、
「『帰ろう』という言葉が、本人に『帰る』という行動を生起させる弁別刺激となっていない。」
逆に
「タイマーの音は、本人に『帰る』という行動を生起させる弁別刺激となっている。」
ということになるそうです。いきなり、訳わかりませんね。
平たく言うと(正確ではないですが)、
「本人は『帰ろう』」言われても、「帰ろう」とは思わない。帰らなくてもいいと思っている。
タイマーの音は、「帰ろう」と思わせる。」
というのが近いと思います。
先生曰く、「行動分析は起こった現象だけを分析して対応を検討する学問。どうしてこうなったかを推測はしない。」そうで、この方法は、「帰ろう」という呼びかけよりも「タイマー」の音が「帰る」という行動を起こさせる、だから「タイマー」が有効、というところでしょうか。
でも、やはり、なんで~、と思いますよね。
で、私の経験から勝手な解釈を書きますね。
子どもは「帰ろう」と言われたとき、帰らなくてもいい、ということを経験上、習得してしまったんだと思います(意識的、無意識的にかかわらず)。
たぶん、はじめは「帰ろう」と言われて素直に帰っていたんじゃないでしょうか。そのうち、どうしても帰りたくないときがあって、なんやかんやと言い訳してみたらその分遊び時間が延びた、とか、「帰ろう」と言ったのにお母さんが他のお母さんと話し始めたりして帰らなくてもすんだ、とか。
「帰ろう」と言われても、すぐに帰らなくて済む、というのを経験してしまったんだと思います。
で、「帰ろう」→「帰らない」という図式になってしまった。困ったことに。。。
つまり「帰ろう」と言われても、「すぐに帰らなかった」という経験が、そうさせているのではないかと思います。
タイマーが有効であることについては、うまく説明できない部分もありますが、
少なくとも初めてタイマーを使ったときは「タイマーの音→帰らない」という図式は成り立っておらず、
また、以前は「帰ろう」と言ったら帰っていたことを思うと、タイマーが有効であってもおかしくないと思います。
また逆に、この方法を有効としておくためには、「タイマーがなったら帰る」ということをきちんとやっていかないと、この「タイマー音」も「帰ろう」という言葉と同じように有効ではなくなっていくと思います。
なんだか、だらだらと書いてしまいました。この論理は推測の域をでないので正しいとは限りませんが、理解の一助になればと思います。
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はぁーっ、ながっ。少しでもご参考になれば。。。
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