学校の荷物の準備
三学期が始まって、担任の先生のほうから、学校に持っていく荷物の準備を自分でできるようにしてはどうでしょうか?という提案がありました。
私は、オッ!と思いました。
こういう提案を担任の先生がされるのは珍しいような気がします。
つまりどういうことかというと、およそ担任の先生が親に提案してくる課題というのは、学校と自宅と両方で協力して取り組む課題の場合が多いと思うのですが、この課題の場合は、ほぼ100%、親が自宅で取り組まなければならない内容なので、「オッ!私がやんの?」と思ったわけです。
まぁ、最近怠けていたので、見かねて先生が声を掛けてくださったということですね。
私も前々から、そろそろ自分でやらせたいな、と思っていたのです。
思ってはいたんですけどね・・・、
いざ取り組むとなると、体操服など洗濯が間に合わなくて朝急いでかばんに入れるとか、ひさ吉が準備をする段階で乾いた洗濯物の山の中に持っていくエプロンが入っている、というような事態は避けるようにしなければならない、
という母にとっての大きな課題(そうでもないですかね?)が・・・。
でもまぁ今回、せっかくの先生のご提案なので、やっと重い腰を上げてやってみることにしました。
手続きは、以下のように行いました。
<目標行動>
登校日の前日、次の日学校に持っていく荷物(以下、学校用具という)を
かばんに入れる。
学校用具:体操服、給食用エプロン、歯ブラシセット、手拭タオル(以上毎日)、
上履き(月曜日)、調理実習用エプロン・マスクなど(適宜)
※手拭タオル以外は、それぞれ巾着袋に入れています。
PhaseⅠ
かごに入っている学校用具(すでにそれぞれ巾着に入っている)をかばんに入れる。
実施手続:あらかじめ、かごに学校用具を入れておき、
「明日の支度をするよ」と声掛けして、かごに入った学校用具を指し、
反応がなければかばんに入れるように声掛け、介助する。
PhaseⅡ
かごに入っている巾着袋に、体操服、給食用エプロンをそれぞれいれ、
手拭タオル及び歯ブラシセットと共にかばんに入れる。
実施手続:①あらかじめ、かごに体操服と給食用エプロンの巾着袋、手拭タオル
及び歯ブラシセットを入れておき、
また、体操服、給食用エプロンは、いつもの収納場所に入れておく。
②「明日の支度するよ」と声掛けしてかごを指し、
体操服及び給食用エプロンはそれぞれ巾着袋に入れてから、
歯ブラシセット、手拭タオルはそのままかばんに入れるように、
声掛け、介助する。
PhaseⅢ
ボードに張られたカードに対応する学校用具を用意して、かばんに入れる。
実施手続:①ボードに次の日に必要な学校用具の絵カードを張
っておく。
②かごに体操服と給食用エプロンの巾着袋、手拭タオル、
歯ブラシセット、及びその他次に日に必要な学校用具を入れておく。
体操服、給食用エプロンは、いつもの離れた収納場所に入れておく。
③「明日の支度するよ」と声掛けしてボードを示し、
一枚カードを取らせて、対応する学校用具をかばんに入れさせ、
その絵カードをボードにつけた容器に入れる、
これを、ボードの絵カードがなくなるまで行よう、声掛け及び介助する。
以上のような取り組みを12日間行い、完了しました。
意外とあっけなくできるようになってしまい、ちょっと驚いています。
それぞれのPhaseに要した日にちは、それぞれ、
PhaseⅠ:1日、PhaseⅡ:1日、PhaseⅢ:10日間、でした。
当初私は、いくつかの箇所でつまづくであろうと想定していました。
まず、PhaseⅡでそれぞれの巾着袋に入れるものがわかるのか、その中身(体操服、給食用エプロン)をどこから持ってくるか、そしてなにより、中身を「持ってくるべき」ということがわかるのだろうか。
しかしこれは、空の袋を見たとたん、それぞれに対応する体操服や給食用エプロンをさっさいつも置いてあるところから持ってきて、袋に入れていました。知らないうちに、袋と中身をちゃんと結びつけて認識していたんですね。びっくり。
もうひとつは、PhaseⅢの絵カードの絵と実物のマッチングができるだろうか。
私ははじめ写真を使うことを考えたのですが、手拭タオルなど絵柄が違う3枚をかわるがわる使っているので、写真だと写真に写っているそのタオルしかもって来れないようになるかもしれないので、あえて「絵」にしました。
もし、このマッチングでつまずいたら、別途、そのマッチングのみを行うか、写真を使用しようかと思っていましたが、私のいい加減な「絵」でも問題なくわかってくれました。ありがとう。
おまけに、絵カードにおいて、給食用エプロンのほうはエプロンだけ描いてあり、調理実習用エプロン・マスクの絵カードには、エプロン・マスク・三角巾が描いてあり、両方に同じようなエプロンの絵が入っているので混乱するかなと思いましたが、それぞれ弁別していました。
もうひとつおまけに、たまにしか必要ないものの絵カードが入ったときはどうなるかと思ったのですが、それもなんなくクリア。
さらにもうひとつは、絵カードを見てその学校用具を用意し、そのカードを容器に入れるという「手順」が理解できるのだろうか。
これがまた、あっさりとクリア。また、この絵カードをはずして用具を用意する前に容器に入れたり、かばんに入れてから絵カードを容器に入れたりと、その日によって違ったりするんですが、どちらでも問題なくできています。つまり、手続きとしてやっているだけでなく、やっていることの意味がわかっているようです。(ここがわかっていなかったら、きっちり手順を決めるべきなんでしょうが)
ちなみに、PhaseⅢで10日必要だった要因のひとつとしては、体操服やエプロンを袋に入れるのが実は上手でなかったことです。クシャクシャっと入れていたので、できるだけ平らに畳んだ状態で入れることを教えるのに少し日にちを要しました。また、ひとつかばんに入れるたびに私に確認していたので、それが不要になるのにいくらかの日にちが必要でした。
そして、何よりびっくりしたことは、この取り組みを始めて2日後(PhaseⅡ完了後)、連絡帳を見ると、「学校で」帰りの支度(学校用具をかばんに入れること)を、指示しなくてもやったというのです。
先生曰く、今までは、「○○をしまって」と一つ一つの用具に対して指示してもらっていて、ひとつの指示に従うと次の指示までフラフラしている、という状態だったようです。
しかし、その日からなんの指示がなくても、自分でサッサとかばんに入れるべきものを順に持ってきて支度を完了したんだそうです。
先生もびっくりしたそうです。母もびっくり。いきなりの般化、どうなってるんでしょ。うれしいけど。
ここまでスムーズだと、こんな大げさにやらなくてもできたんではないかと思ってしまいますが、でも「やらなければできなかった」と思います。
学校での支度までできるようになったのは驚きで説明できませんが(どなたか説明できる方がいらっしゃったらお願いします)、この方法が有効であったと言っていいと思います。
また、個々に必要なスキルが母が思う以上に十分に発達していた、ということがスムーズにできた大きな要因でしょうね。少なくとも、母が知る限り、ちょっと前までは、母がつまづくであろうと思っていたところでは、確実に時間がかかっていたでしょうから。母も成長しないと。。。
実は、この課題、次のステップを考えていて、カレンダーなどから次の日が登校日かどうかを判断して、次の日が登校日の場合のみ荷物の準備をする、ということもしていきたいと思っています。
また、完了したらアップしたいと思います。


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