カテゴリー「身辺自立」の記事

学校の荷物の準備

 三学期が始まって、担任の先生のほうから、学校に持っていく荷物の準備を自分でできるようにしてはどうでしょうか?という提案がありました。

 私は、オッ!と思いました。
 こういう提案を担任の先生がされるのは珍しいような気がします。
 つまりどういうことかというと、およそ担任の先生が親に提案してくる課題というのは、学校と自宅と両方で協力して取り組む課題の場合が多いと思うのですが、この課題の場合は、ほぼ100%、親が自宅で取り組まなければならない内容なので、「オッ!私がやんの?」と思ったわけです。
 まぁ、最近怠けていたので、見かねて先生が声を掛けてくださったということですね。

 私も前々から、そろそろ自分でやらせたいな、と思っていたのです。
 思ってはいたんですけどね・・・、
 いざ取り組むとなると、体操服など洗濯が間に合わなくて朝急いでかばんに入れるとか、ひさ吉が準備をする段階で乾いた洗濯物の山の中に持っていくエプロンが入っている、というような事態は避けるようにしなければならない、
という母にとっての大きな課題(そうでもないですかね?)が・・・。
 でもまぁ今回、せっかくの先生のご提案なので、やっと重い腰を上げてやってみることにしました。

手続きは、以下のように行いました。

<目標行動>
 登校日の前日、次の日学校に持っていく荷物(以下、学校用具という)を
 かばんに入れる。
   
学校用具:体操服、給食用エプロン、歯ブラシセット、手拭タオル(以上毎日)、
          上履き(月曜日)、調理実習用エプロン・マスクなど(適宜)
          ※手拭タオル以外は、それぞれ巾着袋に入れています。

 PhaseⅠ
  かごに入っている学校用具(すでにそれぞれ巾着に入っている)をかばんに入れる。

  実施手続:あらかじめ、かごに学校用具を入れておき、
         「明日の支度をするよ」と声掛けして、かごに入った学校用具を指し、
         反応がなければかばんに入れるように声掛け、介助する。

 PhaseⅡ
  かごに入っている巾着袋に、体操服、給食用エプロンをそれぞれいれ、
  手拭タオル及び歯ブラシセットと共にかばんに入れる。

  実施手続:①あらかじめ、かごに体操服と給食用エプロンの巾着袋、手拭タオル
          及び歯ブラシセットを入れておき、
          また、体操服、給食用エプロンは、いつもの収納場所に入れておく。
         ②「明日の支度するよ」と声掛けしてかごを指し、
          体操服及び給食用エプロンはそれぞれ巾着袋に入れてから、
          歯ブラシセット、手拭タオルはそのままかばんに入れるように、
          声掛け、介助する。

 PhaseⅢ
  ボードに張られたカードに対応する学校用具を用意して、かばんに入れる。

  実施手続:①ボードに次の日に必要な学校用具の絵カードを張090119_00350001_5っておく。

 

 

 

 

 

 

 

 

         ②かごに体操服と給食用エプロンの巾着袋、手拭タオル、
          歯ブラシセット、及びその他次に日に必要な学校用具を入れておく。
          体操服、給食用エプロンは、いつもの離れた収納場所に入れておく。
         ③「明日の支度するよ」と声掛けしてボードを示し、
          一枚カードを取らせて、対応する学校用具をかばんに入れさせ、
          その絵カードをボードにつけた容器に入れる、
          これを、ボードの絵カードがなくなるまで行よう、声掛け及び介助する。

 以上のような取り組みを12日間行い、完了しました。

 意外とあっけなくできるようになってしまい、ちょっと驚いています。
 それぞれのPhaseに要した日にちは、それぞれ、
 PhaseⅠ:1日、PhaseⅡ:1日、PhaseⅢ:10日間、でした。

 当初私は、いくつかの箇所でつまづくであろうと想定していました。

 まず、PhaseⅡでそれぞれの巾着袋に入れるものがわかるのか、その中身(体操服、給食用エプロン)をどこから持ってくるか、そしてなにより、中身を「持ってくるべき」ということがわかるのだろうか。
 しかしこれは、空の袋を見たとたん、それぞれに対応する体操服や給食用エプロンをさっさいつも置いてあるところから持ってきて、袋に入れていました。知らないうちに、袋と中身をちゃんと結びつけて認識していたんですね。びっくり。

 もうひとつは、PhaseⅢの絵カードの絵と実物のマッチングができるだろうか。
 私ははじめ写真を使うことを考えたのですが、手拭タオルなど絵柄が違う3枚をかわるがわる使っているので、写真だと写真に写っているそのタオルしかもって来れないようになるかもしれないので、あえて「絵」にしました。
 もし、このマッチングでつまずいたら、別途、そのマッチングのみを行うか、写真を使用しようかと思っていましたが、私のいい加減な「絵」でも問題なくわかってくれました。ありがとう。
 おまけに、絵カードにおいて、給食用エプロンのほうはエプロンだけ描いてあり、調理実習用エプロン・マスクの絵カードには、エプロン・マスク・三角巾が描いてあり、両方に同じようなエプロンの絵が入っているので混乱するかなと思いましたが、それぞれ弁別していました。
 もうひとつおまけに、たまにしか必要ないものの絵カードが入ったときはどうなるかと思ったのですが、それもなんなくクリア。

 さらにもうひとつは、絵カードを見てその学校用具を用意し、そのカードを容器に入れるという「手順」が理解できるのだろうか。
 これがまた、あっさりとクリア。また、この絵カードをはずして用具を用意する前に容器に入れたり、かばんに入れてから絵カードを容器に入れたりと、その日によって違ったりするんですが、どちらでも問題なくできています。つまり、手続きとしてやっているだけでなく、やっていることの意味がわかっているようです。(ここがわかっていなかったら、きっちり手順を決めるべきなんでしょうが)

 ちなみに、PhaseⅢで10日必要だった要因のひとつとしては、体操服やエプロンを袋に入れるのが実は上手でなかったことです。クシャクシャっと入れていたので、できるだけ平らに畳んだ状態で入れることを教えるのに少し日にちを要しました。また、ひとつかばんに入れるたびに私に確認していたので、それが不要になるのにいくらかの日にちが必要でした。

 そして、何よりびっくりしたことは、この取り組みを始めて2日後(PhaseⅡ完了後)、連絡帳を見ると、「学校で」帰りの支度(学校用具をかばんに入れること)を、指示しなくてもやったというのです。
 先生曰く、今までは、「○○をしまって」と一つ一つの用具に対して指示してもらっていて、ひとつの指示に従うと次の指示までフラフラしている、という状態だったようです。
 しかし、その日からなんの指示がなくても、自分でサッサとかばんに入れるべきものを順に持ってきて支度を完了したんだそうです。
 先生もびっくりしたそうです。母もびっくり。いきなりの般化、どうなってるんでしょ。うれしいけど。

 ここまでスムーズだと、こんな大げさにやらなくてもできたんではないかと思ってしまいますが、でも「やらなければできなかった」と思います。
 学校での支度までできるようになったのは驚きで説明できませんが(どなたか説明できる方がいらっしゃったらお願いします)、この方法が有効であったと言っていいと思います。

 また、個々に必要なスキルが母が思う以上に十分に発達していた、ということがスムーズにできた大きな要因でしょうね。少なくとも、母が知る限り、ちょっと前までは、母がつまづくであろうと思っていたところでは、確実に時間がかかっていたでしょうから。母も成長しないと。。。

 実は、この課題、次のステップを考えていて、カレンダーなどから次の日が登校日かどうかを判断して、次の日が登校日の場合のみ荷物の準備をする、ということもしていきたいと思っています。
 また、完了したらアップしたいと思います。

 

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うんちの後始末  その4 -後退のような前進-

 以前、「その3」を書いてから、もう4ヶ月近くたってしまっています。
 でも、細々と取り組みのほうは続けております。

 今までの取り組みを、少しまとめてみました。
 (すでに、「その1」「その2」「その3」を読んでくださっている方は、内容が重複しますので、今回の内容については、中ほどの「---------」の後からお読みください。)

 取り組みの目標は、

「うんちの後、きれいになるまでお尻をふき取れるようにする。」

ということで、少し細かく書くと、

「うんちをした後、トイレットペーパーでお尻を拭き、ペーパーに汚れがついていればもう一度新しいペーパーで拭きなおし、汚れがついていなければ、終了する。」

となります。
 そして、その第一段階として、ペーパーの汚れが判断できるようにするため、次のことを目標としていました。 

 お尻を拭いた後、(ひさ吉が)
  ・ペーパーが汚れていたとき、「サインA」を出し、
   (「サインA」は、中指を曲げて人差し指の上に重ねる)
  ・ペーパーが汚れていなかったとき、「サインB」を出せる。
   (「サインB」は「人差し指と親指で○を作る(いわゆる「OK」のサイン)としました)

 そして、サインを出した後の動作については、母が、
 「サインA」のときは、もう一度ペーパーを取っ手拭くように指示し、
 「サインB」のときは、終わるように指示していました。
 (第一段階が完了してから、これらの動作が自発的にできるように取り組む予定でしたが、最近はここのところはほとんど指示がなくてもできるようになってきています)

 そしてこの目標に対して、次のような方法で取り組みました。

 すでに、ペーパーをたたんでお尻を拭く動作は定着していたので、ひさ吉が拭き取った後、
 ・まず2日間は、ペーパーの汚れに対し、母が該当する「サイン(A・B)」の見本を示し、模倣させる。(模倣できたら褒める)
 ・3日目は、見本を示さず本人のサインの提示を待つ。正しいサインが出れば褒め、間違っていたら、(訂正せず)次の動作を示す。
 この3日間のサイクルを自発的に正しいサインが出るようになるまで、続ける予定でした。
-----------------------------------------------------------------

 さて、この取り組みをずーっと続けていた一ヶ月ほど前のある日、予想外のことが起きました。

 数日間、2度目に拭き取ったペーパーがきれいだったんです。一回だけだったら疑問に思わなかったのですが、便が軟らかくなることが多いひさ吉にしては、何日も2度の拭き取りだけできれいになることは珍しいことでした。
 そこで、私が拭いて確認してみると、実は、きれいに拭けてなかったんです。

 なんでーっ!?、今まで上手に拭けていたじゃん crying

 そこで、ひさ吉の拭き方を見ていると、どうも「わざと」ペーパーを浮かせて拭いているようなんです。つまり拭いた「ふり」をして、ペーパーを汚さないようにしている!?

 ???

 そこで、ちょっと冷静に考えてみると、思い当たることがありました。

 原因は 私。

 私は、ひさ吉が正しく「サイン」を出せたとき、「サインA」であっても「サインB」であっても、同じように褒めるべきであったのに、無意識のうちに、ペーパーの汚れがあって「サインA」を出したときよりも、ペーパーがきれいで「サインB」を出したときのほうが、より褒めるようになっていたんです。
 つまり、軟便のときなど何度もペーパーをとって拭かせることなるので、こちらも付き合っているのがめんどくさくなってきて、ペーパーが汚れていて「サインA」を出したときは普通に(いいかげんに)褒め、ペーパーがきれいになって終る(開放される、私が。)ときには、満面の笑みで褒めていたんです。
 もちろん、ひさ吉にしたって、何度も汚れたペーパーを出して、母にいい加減に褒められ、さらに「もう一度、拭いて!」なんて言われるよりも、きれいなペーパーを出してご機嫌に褒められるほうがいいですもんね。それに加えて、早く済ませたいという気持ちももちろんあったでしょう。

 で、めでたく、「ペーパーを汚さない」という行動が強化されてしまった、ということだと思います。

 なんということでしょう。 やりなおし。やりなおし。

 でもさ、

 よく考えてみると、「どうなったら終われるのか」ということが、わかったということ?

 「拭いたペーパーがきれいになったらおしまい」ということが理解できたんだろうか?

 すごい、すごい。

 いや、「拭いたふりをして、ペーパーが汚れていなければ、おしまい」と理解してしまっているかもしれないので、油断は大敵だ。

 が、拭いた結果で次の行動が決まる、ということがわかっているような気がするので、後退したと思ったけど、前進しているのかしら。

 ???

 まぁ、これらは想像に近いものなので、

 何はともあれ、今後は、

 ・拭く動作を確認し、できたらちゃんと褒める。
 ・サインが出せたら、(平等に)褒める。

ということを加えて、取り組んでいこうと思います。先は長いですなぁ。

 

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うんちの後始末  その3

 この取り組みを始めてから、もう3ヶ月近くたってしまいました。

 飽きっぽい私が、3ヶ月も同じ課題を続けているなんて、よくもっているほうだと思います。以前は、ある課題が数週間ぐらいでできるようにならないと、あきらめてうやむやにしていたことがよくあったので。。。このブログで「やります」と書いてしまったので、後に退けなくなっています。ブログを書くということに強化されている? なんというか、終わっていない課題のタイトルが書かれているのは気持ち悪いもので。。。

 その課題というのは、

 課題:うんちをした後、トイレットペーパーでお尻を拭き、
     ペーパーに汚れがついていればもう一度新しいペーパーで拭きなおし、
     汚れがついていなければ、終了する。

 というものです。(一応、その1その2の続きです。)

 この課題で難しいのは、「きれいか、汚いか」を判断して、それにより次の行動をする、ということですよね。もちろん、ひさ吉もそこで手間取っています。
 「きれい」とか「汚い」とかいう概念が無い(だろうと思われる)ひさ吉と、ちょっと行動分析をかじった位の素人の私には、この課題はちょっと難しかったかなあ、とちょっと弱気になったりして。
 自閉症の人って「きれいに掃除する」とかいっても分かりにくいから、掃除の指導とかするときは掃いたり拭いたりする回数を指定して指導をする、って聞いたことあるなぁ。

 この課題についても、「○回拭いたら終わり」というやり方もあったと思うのですが、わりとうんちの状態が安定してなくて、3回拭いてもきれいにならないことが多かったので(数も数えれないし)、今回この取り組みをしています。

 で、愚痴のような前置きが長くなってしまいましたが、この課題はまだ終了しておりません。 despair
 しかも、まったく自慢できない状態にあります。でも、今後の自分のお尻をたたくために現状を書いてみます。

 今、うまくいかないところは、拭き終えたペーパーを弁別するところですが、やり方としては、
  
 お尻を拭いた後、(ひさ吉が)
 ・ペーパーが汚れていたとき、「サインA」を出し、
  (「サインA」は、中指を曲げて人差し指の上に重ねる)
 ・ペーパーが汚れていなかったとき、「サインB」を出せる。
  (「サインB」は「人差し指と親指で○を作る」としました)

 ということを目標にし(この段階では、サインを出した後の行動は、母が動作で指示しています。)、2月14日~5月17日まで約3ヶ月間(60回、毎日ではないので。。。)やってきました。
 そして、確かに自信なさげではあるけど、

 なんかできてきたかも happy01

と思ったとき、ふと気がつきました。

 あれ? なんか私のほうばかり見てる coldsweats01

 そして、次のときに、ひさ吉の行動に対して私が「無反応」でいたところ、ひさ吉はペーパーの状態に合った正しいサインを出すことはできませんでした。
 つまり、私は、ふき取ったペーパーが汚れているときと汚れていないときに対しそれぞれ別の反応を“無意識”のうちにしていて、ひさ吉は、それを見て(ペーパーではなく)サインを出していたようだったのです。。。 crying

 これは、失敗したやり方なので詳しくは書きませんが、正反応を引き出そうとするときの私のやり方に失敗がありました。特に、ペーパーの状態とは異なるサインを出したときの私の対応に一貫性が無かったような気がします。あるときは、後から正しいサインを示したり、あるときは次の動作を指示したり。。。なかなかうまく正反応が出ないので、短期間のうちにやり方を変えて試行錯誤してしまったのです。 

 もう一度、やり直しです。

 あらためて方法を考え直してみました。それは、

 1、2日目:ひさ吉がふき取ったペーパーを母が指差して注目させ、
        母が正しいサインを示し模倣させる。
 3日目:ひさ吉がふき取ったペーパーを母が指差して注目させ、
        本人がサインを出すのを待つ。
       ここで、
       ・正しいサインが出たら褒める。
       ・サインを出さなかったら、正しいサインを模倣させる。
       ・間違ったサインを出したら、無反応。
 3日目で正しい反応を得られなければ、「1、2日目」に戻り、この「1、2日目」+「3日目」を3日目で正しい反応が得られるまで繰り返す。

 というものです。

ひさ吉、アホな母ちゃんでごめん。もうちょっと、つきあってください。。。

 

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うんちの後始末  その2

うんちの後始末 その1」の続きです。(内容の詳細は←をご覧ください。)

STEPⅠ-1、Ⅰ-2が完了しました。
記録はこちらです。

「T-Training1-1.xls」をダウンロード

なんとか、ティッシュにマジックが付いているかいないかによって、サインが出せるようになりました。
次は、トイレで実際に排便後に同じことができるようにしていきたいと思います。
うんちの後始末 その1のSTEPⅡ)

-------------------------------------------------------------

と、まぁ、すんなりSTEPⅠがクリアできたように書いていますが、
白状すると、実は、STEPⅠ-1の方法は、はじめに考えた方法がうまくいかなかったので、「その1」の内容も書き換えています。
はじめに私が考えていたSTEPⅠ-1の「正しい反応を引き出す方法」は、

「ティッシュを提示後、3秒間待って反応が無ければ、正しいサインを示し模倣させる。
 また、間違ったサインを出そうとしたら(出したら)、正しいサインを示し模倣させる。
 これを、3試行行う」

というものでした。
この結果は、以下のようになりました。

「T-Training1-1X.xls」をダウンロード

4日間12試行行って、安定した結果は得られませんでした。
そして何より、ひさ吉が私の顔色を伺って、自信なさそうにサインを出すようになったのです。
このステップはすんなりとクリアしてくれるはずだと思っていたので、ちょっといい加減にやりすぎました。
以前、行動分析家のA先生に、
「間違えてから修正すると、顔色を見るようになります。間違えたら、それに対しては反応せず(間違えたのを指摘したりもせず)その試行は終了して、次の試行で正しい反応が出るような課題にして、それを褒める」
といわれたのを思い出しました。
何度かそれで失敗していたのに、またやっちゃいました。
ただ言い訳すると、この「いい加減なやり方」で、できるようになった課題もいくらかあったのでつい手抜きをしてしまったのです。なさけないですね。 (T_T)
まぁ、思い出せてよかったですが。。。

そういえば、他の課題でもなかなかクリアできないものがあって、それも同じような方法でやったいたなぁ、と反省しています。

 

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うんちの後始末  その1

 前回は、過去の実践を書きましたが、実践中のものをオンタイムに書いていくというのもあってもいいと思い、今回は今取り組んでいるトイレトレーニングについて、その方法と記録を随時書いていこうと思います。

 トイレトレーニングと言っても、おかげさまでひさ吉はほとんど自立していますが、いくらかの課題が残っています。
その一つが、うんちの後始末です。
現状としては、「ペーパーを切ってたたむ」→「お尻の該当箇所を拭く」→「拭いた後、ペーパーに注目する」ところまでは、すでにできています。
また、「母がトイレットパーパーのロールを指差したらもう一度拭く」ことと、「母が『OK』サインを出したら後始末の作業を終了して、パンツをはく」ということもできています。
しかし、「きれいに拭けたら、後始末の作業を終了する」ということができません。
つまり、「拭き残しがあればもう一度拭き、拭き残しが無ければ後始末を終了する」ということができないのです。

 今まではなんとなくダラダラと(これがいけないんでしょうけど)、排便時に付き添って次のようなことを行ってきました。
①ふき取ったペーパーを指差して注目させる。
②ひさ吉がペーパーに注目したことを確認して、3秒ほど待った後、ひさ吉が行動を起こさなければ、ペーパーの汚れに応じて「トイレットペーパーのロールの指差し」か「『OK』サインを出す」。(また、正しくない行動をしたときは、正しい動作を指示をする。)

 これらを数ヶ月にわたって続けてきましたが、ひさ吉は1、2度は自発的に拭きなおすのですが、後は勝手に自分で『OK』サインを出して終了しようとしたり、母の顔色を伺って何もしなかったり、ただペーパーを指差していたり、と、「拭き残しがあればもう一度拭き、拭き残しが無ければ後始末を終了する」というようにはなりませんでした。

 そこで、さすがに私も重い腰を上げて、以前、行動分析家のA先生にいただいた資料の中に同じケースがあったので、それを参考に方法を考えてみました。

STEP Ⅰ
①折りたたんだティッシュを2枚用意し、一枚の真ん中をマジックで塗り、もう一枚は何も塗っていないものを用意する。
 (お分かりいただけると思いますが、「真ん中にマジックを塗ったティッシュ」は、
  排便後ふき取って汚れがついたペーパーをイメージしています。)
②机上にて(トイレではなく)、それぞれを一枚ずつ提示し、
 マジックが塗ってあるほうを提示したときは「サインA」、
 何も塗っていないほうを提示したときは「サインB」を本人に出させるよう指導する。
(ちなみに、サインは何でもいいと思いますが、若干の試行錯誤の末、「サインA」は「中指を曲げて人差し指の上に重ねる」、「サインB」は「人差し指と親指で○を作る」を使うことにしました)
※正しい反応を引き出す方法としては、
 STEPⅠ-1
  「サインA、Bともに交互に以下を3試行行う。
   1試行目:ティッシュを提示後、正しいサインを示し、模倣させる。
   2試行目:ティッシュを提示後、本人が示したサインが正しければ褒め、
         正しくなければ反応しない。
        また、3秒待って反応が無ければ、正しいサインを提示し模倣させる。
   3試行目:2試行目に正しくないサインを出した場合のみ、
                  1試行目と同じくティッシュを提示後、正しいサインを示し、模倣させる。
  2試行目において、2日連続正しいサインを出すことができたらこのステップは終了する。」
 STEPⅠ-2
  「『STEPⅠ-1』の1試行目を行わず、2試行目以降のみ行う。」
 というようにします。

STEP Ⅱ
①排便時のトイレにてふき取ったペーパーに注目させ、ペーパーが汚れているときは「サインA」、汚れていないときは「サインB」を本人に出させるよう指導する。
※このときの「正しい反応を引き出す方法」は、
  前回正しいサインが出せた場合は、本人が示したサインが正しければ褒め、正しくなければ反応しない。また、3秒待って反応が無ければ、正しいサインを提示し模倣させる。
  初回と前回正しいサインが出せなかった場合は、正しいサインを提示し、模倣させる。
  (「前回」というのは、日をまたぐ場合もある。)
②「サインA」または「サインB」を出した後、「サインA」ならば再度拭きなおすように、「サインB」ならばパンツをはくように指導する。

果たして結果はいかに!
できれば、随時、実践の記録をUPしていこうと思います。

 

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記録をつけるということ(就寝時間)

A先生の応用行動分析に基づく個別指導の中で、私が一番「他と違うなぁ」と思ったことは、
「記録をつける」ということでした。

「記録」といってもイメージがわきにくいと思うので、以前ひさ吉に対して指導してもらったものを一例としてあげます。

これは、当時ひさ吉がいつも12時ごろにしか就寝しなかったので、
「9時ごろに就寝できるようにしたい」
と相談したときに受けた指導です。

まず、次のようにデータをとるように言われました。
1.決まった時間に布団に入る。(はじめ22時、後に21時にかえました)
2.本人が寝入った時間を記録する。
3.次の朝、起きた時間を記録する。
  また、表にあるように朝までの様子、目覚めの様子、などを記録する。
4.寝入るまでに要した時間、睡眠時間を計算して記録する。
結果として、次のような記録を得られました。

「ST200109.xls」をダウンロード (Excelファイル)
or
「ST200109.pdf」をダウンロード (pdfファイル)

表にすると、なんだかごちゃごちゃしていますが、一回に記録する量は、たいしたことではありません。
おまけに先生は、親が先に寝てしまった場合は、記録できなくてもしょうがない、という逃げ道まで作ってくれました。やむおえず決めた時間に布団に入れなくても、それを記録しておけば良いとも言われました。
絶対こうしなければいけない!ということよりも、「記録をつけることが大切」という感じでした。

その結果、データを見ていただけるとわかるのですが、2週間あまりで9時に布団に入ると、30分以内でほとんど寝てしまうようになってしまいました。
この結果を先生に報告すると、
「良かったですね。これでこの指導は終わりです。」
と言われました。

目標が達成できて、メデタシメデタシなのですが、ちょっと続きがあります。

私は、この指導はある種のテクニックだと思っていました。
ところが、しばらく先生の元で個別指導を受けていると、
これはテクニックでもなんでもなく、
単に「ベースラインの測定」を行ったに過ぎなかったんだ、
ということに気づきました。

「ベースライン」とは、
ある問題の解決に用いる方法が有効であるかどうかを判断するため、
その方法を用いる前の状態をきちんと把握する必要があり、
その指導前の状態の記録です。

つまり、この場合は、
「ちっとも早く寝てくれない」ということが、具体的には一体どういうことなのか、
ということをきちんと把握するために、
この「ベースライン」の測定を提案されたわけです。

おそらく先生は私がこの「睡眠」に関する相談をしたとき、
「睡眠障害」に近いものを想定され、
たとえば、今後入眠剤を使ったり、その他の指導をする場合、
それらの有効性をきちんと見分けるために、
「ベースライン」の測定を指導されたのだと思います。

余談ですが、先生は常々、
精神科等での薬の処方について疑問を持っておられるようでした。
つまり、多くの場合の入眠剤や精神安定剤の処方は、
本人又は親の主観的な判断に委ねられているところが多く、
「効いている気がする」とか「効いていないみたいだ」という、
ある種「あいまいな」患者の訴えに対し、
量を調節したり、種類を選択したりしており、
客観的なデータに基づいてその判断が行われていないことが多い、
と言われていました。

さて、ひさ吉の話に戻します。

このことによる結論としては、乱暴な言い方ですが、

「記録をつけることにより、問題が解決した」

と言えなくもないと思います。

なぜ、そんなことが起こったのでしょう。

この指導を受けるまでの私はこの問題について真剣に取り組んでいたとは言いがたく、
「人間は眠くなったら寝るものだ」と思っており、
なんだかねむそうになったら、やっと布団に連れて行き、
しばらくポンポンとしながら寝入るのを待ち、
しばらくして寝なければあきらめる、というのを繰り返し、
結局寝入るのは12時ごろ、というのが現状でした。
早く寝れないからといって、誰かにとがめられるわけでもなく、
私も楽なほうに流れていたとも言えます。

しかし、この睡眠状態の記録をとることを指導されたことにより、
「決まった時間に布団に入り、寝入るまで布団から出ない」
ということをせざるをえなくなり、
「2週間」という期限付きであり(2週間後の個別指導のときに報告する必要があったため)、
何とかがんばることができたんです。

「記録なんかつけなくても、
 『決まった時間に布団に入り、寝入るまで布団から出ない』ということを、
はじめからやればよかったんじゃない?」
というご指摘もあろうかと思います。
ごもっともです。
おそらく記録なんかつけなくても解決できる方はたくさんいらっしゃるでしょう。

でも、私は記録をつけるためにその条件を整えなければ、解決できなかったと思います。
記録をつけることでしか、そうできなかった、とも言えるかもしれません。

なんだか釈然としないかもしれませんね。
他にも、記録をつけることで、良い方向に行ったことがあるので、また、書きますね。

 

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