競争心
私は、「競争心」というのはひさ吉には無縁のものだと思っていました。
毎年の運動会で、他のお子さんが周りの子を意識しながら競って走る姿を見ては、ひさ吉にはそういうところがないよなぁ、と思っていました。
かけっこでのひさ吉はといえば、腕を直角に曲げて走るような姿勢はとっているんだけど、超マイペースでゴール方向に移動(?)します。
歩いたほうが速いだろっ!と思わず突っ込みたくなってしまうほどです。競争心というものは微塵も感じません。たしかに、動きは速いほうではないですが、逃げ足だったらもう少し速いはずです。
親としては、そんなマイペースなところがかわいくもあり、競い合うことなくのんびり走るわが子が歯がゆくもあり。。。まぁ、そういった「競争心」というものをどうやって育てていいかもわからないので、「ひさ吉は、『マイペースの人』だから。。。」と、「マイペース」という言葉を都合よく使って、気にしていない振りをしていました。
ところがです。先日のGWに私の実家に泊まったとき、面白いことがあったんです。
実家には、妹の家族が両親と一緒に住んでくれていて、そこに小学校2年生になるK之助(もちろん仮名です
)という従兄弟がいるんです。
ある朝、着替えのとき、K之助が母親に「早く着替えなさい」みたいなことを言われていたので、私が、
「ひさ吉とどっちが早く着替えられるかな。」
と、ひさ吉をダシにして、K之助の着替えを促そうと声をかけたんです。
正直、ひさ吉のことは全く考えていませんでした。なにしろ「マイペースの人」ですから、あとから別途、声掛けすればいいかと。。。
K之助のほうも、「僕のほうが早いよ。だって・・・・」とか何とかいいながら、おしゃべりのほうが好きな子なのでのんびりやっていたんです。
すると、なんと、その横で、ひさ吉が、今まで見たことのないの早さで、ババッとズボンをはき、ササッと靴下を履いて、着替えを完了してしまったんです。
おお~っ![]()
今の聞いてた?
わかってた? (会話の内容を理解していたことも驚き。。。)
負けたくなかった?
本当にびっくりしました。だって、「マイペース」「おっとり」が超お似合いのひさ吉くんだったんですから。
そのときのひさ吉の、わずかに微笑んだような得意気な顔が今も忘れられません。
休みが明けて、担任の先生にそのことを伝えると、学校のほうでも、体力づくりなどで、一人でやっているときよりも、隣に競う相手がいるほうが一生懸命やっているようだとのこと。
なんだか、母が知らないうちにいろんな気持ちが芽生えてきてるんですね。
でも、「競争心」というと、「我先に」みたいにならないかと、ちょっと心配になったりもするわけで。まぁ、それも乗り超えなければならないところなんでしょうけど。
先日、朝学校まで送っていったとき、混雑する下駄箱の前で、自分の下駄箱の前が空くまでのんびり待っているひさ吉の姿を見て、ちょっとホッとしたりして。。。
今年の運動会は、どんな姿を見せてくれるかなぁ。
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コメント
ふふっ
今日も笑わせてもらったよ!あの時の様子を思い出してしまった。
前は 早くアップしてくれとか言ってたのに 最近パソコンの前に座るの忘れてました。暇人のくせにね。
そういえば じいチャンも 時々 k之助と争って漬物を食べる時あるけど なぜ?(一緒にするな!?)ただの くいしん坊一家なのか?
投稿: k之助の母 | 2009/05/12 12:15
K之助の母どの
コメントありがとう。
そういえば、食べ物に関する競争心は、ひさ吉にもあったねぇ。
手に食べ掛けのおやつを持っていても、最後の一個はいちはやく別の手に持っておくとか。。。
そういう競争心が、食べ物から別のところに移ったことが、成長といえるかもしれないね。
これからもK之助クンには、ひさ吉のよきライバルとなっていただけるととてもありがたいです。まぁ、ひさ吉がライバルでいられるのはちょっとの間だと思うけど。。。
投稿: ぴさまま | 2009/05/12 17:31
こんばんは☆
ひさ吉くんの得意気な様子(笑)!何だかKくんと似てますよ。想定外なことでこっちが「おおっ!」と感心すると本当に嬉しそうな顔します。
相対的に褒められたり認められたりすることはもっと嬉しいのかも?!学校はそのような場面が多く、その中ではKくんはどうしても遅れがちになるので、家庭(のつもりです)で褒めることは必要なことだと思っています。その上でさらに私が本気で「すご~い!」とか言うと満面の笑みです。
ところで、ヘルパーの教科書の「認知症 心のケア」という項目に「周囲の様子に対する理解も曖昧で現実性に乏しく・・・失敗と誤解を重ねることで、常に自尊心だけがひどく傷ついているのです」という文章があり、自閉症の子ども達にも当てはまるのでは、と思いました。おじいさまの記事では、成長するひさ吉くんとアルツハイマーのおじいさまのベクトルが向かい合って交差しているような暖かい印象を受けました。
投稿: ナスタ | 2009/05/14 22:06
ナスタさん
コメントありがとうございます。
そうですよね。褒められたり認められたりすること、誰でもうれしいですもんね。でも、一般的に「○○ができた」みたいな事だけを褒めていては、ひさ吉たちはその機会が極端に減ってしまう。褒めたり認めたりする機会をどれだけ多くすることができるか、それがお互いの関係をよくするのに大きく関わってくるような気がします。
息子に関しては、10年近く関わってきていくらかそれが板についてきましたが、父に関してはなかなかそれができないでいます。
投稿: ぴさまま | 2009/05/17 08:38