「No」を教える その2
前回、“「No」を教える その1”において、「課題1」として、
「醤油を要求してソースを差し出されたとき『No』を表現できるようにする」
ということについて取り組み、完了しました。
今回はその後の取り組みについて書こうと思いますが、その前にこの課題について以前失敗したことを書いておこうと思います。
そのときのやり方としては、2種類のもの(お菓子、ハンカチ、靴下、シャツなど)を用意し、本人の好みをあらかじめ調べておいて、毎回「好みでないほう」を提示して、「No」のサインが出せるようにする、というものでした。ところが、お菓子以外はあまり好みが安定せず、また、調べたときは好みがあっても、いざ取り組み始めると「好みでないほう」でも別に拒否するほどのことではないのか、あまりうまくいかなかったので、私のやる気が無くなって立ち消えになっていました。お菓子については、他のものよりも好みが強かったのですが、毎回同じお菓子を提示されると、たまには他のものも食べたくなるのか、これもまたうまくいきませんでした。
さて、そんなことを踏まえて今回の取り組みですが、「課題2」として、以前の失敗にもかかわらず「お菓子」を使うことにしました。
やはり本人が「こうしたい」という思いが強いもののほうがいいということを考えると食べ物系ははずせないですし、本人の様子が以前失敗したときと随分違ってきているからです。ひさ吉は、以前は親から与えられたものをもくもくと食べるという感じでしたが、最近は要求も強くなってきて、あるお菓子を差し出しても、まだ上の棚に他のお菓子があることを知っているので、「他のにして」というように棚の上を指差すことが多くなっていたのです。そういうわけで、今回はかなりすんなりできました。
課題2:「好みでないお菓子」を差し出されたら、
「No」を伝えることができるようにする。
方法:「課題1」とほぼ同じで、「好みでない」お菓子を差し出したとき、
本人が無反応もしくは他のサイン等を出したら、
「No」のサインを示し模倣させる。
ただし、このとき「好みでない」ほうのお菓子を提示する必要があるので、
あらかじめ親は本人の好みを大体把握しておく必要がある。
結果:1週間で、「好みでない」お菓子を差し出されたら「No」と伝えれるようになった。
提示されるお菓子は、毎回同じではなかったのですが、
↑に書いたようにすでに他のものを要求するということができていたので、
すんなりできたんだと思います。
今後、同じような課題を、異なる場面や異なる対象に対して設定していき、最終的に「模倣をさせる」というステップを経なくても、最初から「No」のサインが出せるようになったところで、「『No』のサインを習得した」と判断して、終了することにします。
ちなみに、今、取り組んでいるのは、「ご飯を食べる場面でふりかけを提示する(海苔のほうが好み)」「外で楽しく遊んでいるときに『帰る?』と聞いてみる」を行っていますが、まだ正反応が出るには至っていないので、今のところひさ吉は限られた場面でしか「No」が使えていないといえると思います。
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