ひさ吉のコミュニケーション行動 2008
前回、「No(いいえ、拒否)」を教えたい、ということを書いていますが、
それを取り組むにあたって、ひさ吉の現在のコミュニケーション行動について調べてみました。
その結果が↓です。
記録は、2週間にわたって、ひさ吉のコミュニケーション行動の種類を記録し、まとめました。
なので、この2週間の間に出なかったものもあるかもしれないし、このときだけ出たものもありますが、大体こんなものだと思います。
今回のデータとしては、1ページ目の左側の部分のみですが、ちょうど2年前に同様にしてとったデータがあったので、それも並べて見ました。
この中で、「サイン」というのは、いわゆる「マカトン」などの決まったものではなくて、何かジェスチャーのような動作で伝えているものは、ここに入れました。
また、2ページ目の「分類」というのは、以前は食べ物に関する要求等が多かったので、食べ物に関するものと、そうでないものを分けて、並び替えているだけです。
こういう結果を見ると、やはり、親としてはうれしいですね。
一番うれしいのは、やはり、「サイン(動作)」によるコミュニケーションが増えたことです。やはり、「サイン」になると、いろいろなことが伝えれるようになるので、種類が多くなっています。
また、「飲食系以外」が増えてきたのもうれしいですね。
最近は、学校で習った歌などを歌いながら(いえ、本人は歌えないので、「歌ってもらいながら」)振りをつけて踊るというのが気に入っているので、そういう要求が増えています。
それも、それぞれの歌によって「サイン」を自分で決めて、歌ってほしい歌を要求しています。
この「サイン」なんですが、本人としてはその歌を伝えようとして、その中に出てくる「振り」で必死に伝えようとしていたのですが、まわりの先生や親はそれを理解するのに結構な想像力が必要でした。でも、それを何とか理解して受け入れてやることが、本人のコミュニケーション行動への意欲(強化)につながるということを、改めて感じました。
また、「なんでもいい」ではなくて、「この歌!」というのがあるのも、本人が意思が感じられて、とてもうれしいです。
またさらに、この歌の要求は「歌って!」というよりは、「一緒にやろうよ!」みたいなところがあって、そういう一方的でないところがうれしくもあります。
以前は、食べること以外あまり興味がなさそうだったのですが、歌の他にも絵本や字などにも興味が出てきたことは、とてもうれしいことです。
また、最近、気にしていなかったのですが、「クレーン」も無くなっています。
さらに、以前は「手差し(目的のものに向かって手を伸ばす)」で表現していたものが、「指差し(一本指でその方向を指す)」になっており、また、遠くのものも差せるようになりました。
このように、今回記録をとったことで、改めて本人の成長を具体的に感じることができとてもよかったと思います。
また、もうひとつ今回記録をとって良かったことは、今まで把握していなかったコミュニケーション手段を見ることができたということです。
2年前の「カレー食べたい」(「手差し」の7件目)もそうだったのですが、今回も「寝たい」(「サイン」の5件目)と「お風呂に入りたい」(「サイン」の8件目)もそうでした。いずれも、この記録をとるまでは、少なくとも親の私は、コミュニケーション手段としてそれぞれを把握していませんでした。
これは、記録をとることによって、当然、親(記録者)は本人の行動にいつも以上に注意深くなっているので、
いままで見逃していたコミュニケーション行動を「発見」するということもあると思いますが、
親(記録者)の反応がよくなるので、コミュニケーション行動そのものが強化され、新しいコミュニケーション行動を自ら生み出すということもあると思います。
このような記録をとるときは、およそそれまでに把握しているコミュニケーション行動を記録することが多いのですが、
こういう新しい「発見」があると、驚きとともに倍のうれしさがあります。
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コメント
記録をつけることによって、早くもぴさままさんが強化されたようですね!それにしてもぴさままさんの観察眼はすばらしいです。反応トポグラフィをあれほどまでに具体的に詳細に書き出せる人は、なかなかいないかもしれません。参考にさせて頂きます。
ところで、、「No(いいえ、拒否)」を教えたいということですが、これもまたなかなかナイーブな指導になりそうですね。療育機関なんかでは、この「拒否の指導」はあまり行われないものなのではないかと思います。また指導計画などあるのでしたら、ぜひブログにアップしてください。指導経過も楽しみいしています。
投稿: shingoro | 2008/03/27 19:52
shingoroさん、いつもコメントありがとうございます。書き込みが遅くなり、申し訳ありません。お褒めの言葉を頂戴し、恐縮しております。
今回のこの記録は、来年度ひさ吉の担任をしていただく先生にもお渡しして、少しでも本人の理解の助けになればと思っておりますので、できるだけ文字から内容がわかるように記述しました。まあ、記録した本人も、時間がたって、そのトポグラフィが消えていると「これなんだったっけ?」なんてこともあり、自分の記憶なんて当てにならないということもあるんですが。。。
「No」については、多少取り組み始めていることもあり、まだ途中ですが計画の一部を近々(といっても、春休み明けになると思います。)アップできればと思っております。ご期待に沿えるようなものかどうかは「?」ですが。。。
いずれにしても、本当にいつもコメントありがとうございます。「取り組みをする」ことについては、その結果に強化されていると思うのですが、
意思の弱い私が、挫けず取り組みを「継続する」ということに関しては、「コメント」していただいていることが最大の強化子となっていることは間違いないです!!
投稿: ぴさまま | 2008/03/29 23:31