パスポートの申請
渡米が決まって、まず初めに行った手続きはパスポートの取得でした。もう半年も前のことですが、忘れないうちに書いておきます。
このひさ吉のパスポートの取得に関して、私はわりと安易に考えていました。(いつものことですが。。。)
写真は、私が家で撮ってパソコンで適切な大きさに拡大/縮小して、サインは私が代筆すればいいかと。。。
1.写真
ところが、そう思って、ひさ吉を白い壁の前に座らせてデジカメでパチパチ写真を撮っていると、ひさ父が、
「パスポートの写真は、いろいろうるさいらしいから、ちゃんと写真屋さんで撮ってもらったほうがいいよ。」と。
げっ、写真屋さんなんて、ひさ吉のお宮参りの写真を撮って以来、行ってないし。。。
ひさ吉が、きちんと前向いて、動かずに、フラッシュに耐えて、写真屋さんの言うことを聞いて、写真を撮ってもらうなんていうことができるんだろうか?
そこで、近くの写真屋さんを検索して、いろんなHPを見てみました。インターネットって、こういうとき便利ですね。ほんとに。
それぞれのHPを拝見すると、その写真屋さんのポリシーとか考え方みたいなものがある程度わかります。
そこで気づいたのですが、パスポートというのは、当たり前ですが赤ちゃんだって写真が必要なわけで、その赤ちゃんのパスポート写真を基準に合うように撮っている写真屋さんがいるわけで、まぁ、なんとかなるかもしれないと。。。
それでも、機械的にチャッチャと撮っているようなところだと、お互いにストレスがたまりそうだったので、子どもさんの自然な表情を撮った写真をサンプルとしてアップしておられる写真屋さんを選びました。(パスポート写真ではないですが。。。)
最近は、スタジオでかしこまって撮るだけでなく、何かの記念に屋外などでリラックスして写真屋さんに撮ってもらうというのもやっておられるようで、雑誌の一コマのようなお写真がアップされている写真屋さんも多かったです。
もちろん、ひさ吉はそのような写真を撮るわけではないのですが、そういう写真屋さんは、小さな子供さんにも慣れておられるだろうし、気長にやってくれるかな。。。と。
そこで、よさそうだと思った写真屋さんに電話して、パスポート写真を撮ってほしい旨と、ひさ吉が障がいがあって、コミュニケーションをとるのが難しいということを伝えると、軽~く、「はい、はい。やってみましょう」と。。。
簡単に断られても困りますが、軽く請け負われても、本当にわかってくれているんだろうかと不安になりつつ、予約をとって、ひさ吉を連れてその写真屋さんに行きました。
写真屋さんに着くと、カメラマンといった感じの若いお兄さんと、そのお母さんと思われる方が出てきてくださり、「スタジオ」という感じのところにポツンと置かれた椅子に座って撮影開始。
はじまってしまうと、ひさ吉はおとなしく椅子に座り、首の位置など、そのお母さんと思われる方がときどき補助してくださったり、カメラのほうを見るように注意を引くようにしていただき、何枚かパシャパシャっと撮って、あっという間に完了。
デジカメなので、その場で、プリントしてもらう画像を見せてもらいましたが、ちゃんと男前(!?)に撮れてました。
正直、母としては、拍子抜けでしたが、写真屋さんの腕がよかったということで。。。よかった、よかった。
2.サイン
パスポートを申請するためには、「一般旅券発給申請書」という書類に記入しなければなりません。当初、その記入の説明を読む限り、私が記入すればいいと思っていました。「自署」となっているところも、「小学生以上は必ず申請者本人が署名してください」と書かれているものの、「障害等で署名困難な場合は相談ください」となっていましたし、「代筆」の例も書かれていたので、私が代筆すればいいと思っていました。
ところが、ネットでいろんな方の体験談などを読ませてもらうと、どうもそう簡単には「代筆」を認めてもらえないらしい、ということがわかってきました。確かに、旅券センターに自閉症に詳しい人はいないだろうし、ペンを持つ手に障害があるわけではないひさ吉が、サインが難しいことを証明するのは容易ではないかも。。。
実は、ひさ吉は、ひらがなで名前を書くことはできました。しかし、書類のあの小さなスペース(4.5×1.2㎝ぐらいだと思います)からはみ出さず書くことが難しいと思われたのです。実際、公文のプリントなどで名前を書くときは、その欄からいつもはみ出して書いていましたし、第一、あんな小さなスペースにかけるほどの小さな文字を書いたことがありませんでした。
しかし、なんかいろいろ言って面倒になるのが嫌だなぁ、という思いと、せっかく名前が書けるようになったんだから、こんな時に使わなくていつ使う!?という思いがムクムクと起きてきて、とりあえず練習してみようと思いました。
まず、旅券センターに行って書類をもらってきて、サインを書くスペースと同じ大きさの枠をいくつか別の紙に書き、その中に、名前を書かせてみました。
やっぱりはみ出ました。
でも、小さい文字は、何とか書けそうです。
決まったスペースに、決められた文字数の文字を収めるためには、それぞれの文字に割り当てられるスペースを見積もって、その大きさで書かなくてはいけません。そこが、ひさ吉には難しいようです。(私たちでも難しいですが。。。)
そこで、サインの枠を名前の文字数分に鉛筆で区切り、その中に一文字ずつ入れるように書かせてみました。
アレ? できるやん!
ただ、ボールペンで書くと、ひさ吉は普通の人よりもペンを斜めに持っているようで、一部かすれてしまうところが気になりました。説明には、「かすれ~等ないように・・・」と書かれていたので。。。
そこで、もう一度、旅券センターに行って、いろいろ教えてもらってきました。実は、以前、書類だけを取りに来たときは、申請する人が待っていて、気軽に説明を聞けなかったのです。(もちろん、順番を待てばできたと思いますが。)
2度目に行ったときは、空いている時間帯だったのか、誰も待っている人がいなくて、いろいろ聞くことができました。
まず、写真の下の署名の欄は必ず枠内に書くこと。裏面にもう一か所、サインをする欄があるが、そちらは、はみ出てもいいとのこと。
ある程度のかすれは、その人の書き方なので問題ないが、なぞったりはしないこと。
申請時は代理でもいいが、交付時は必ず本人が来ること。朝一、昼一は混んでいることが多く、交付の場合は、申請の受付が終わった時間から7時半の間は「交付」だけなので、比較的空いていることなど、丁寧に教えてくださいました。
また、ひさ吉のことを話すと、書類の用紙はたくさん持って帰って、本人に何枚か署名をしてもらって、一番よさそうなものに母がその他の箇所を記入することも提案してくださいました。
なかなか、いろいろな情報を得ることができました。
帰りに、文房具屋さんによって、書きやすそうな(かすれなさそうな)水性ボールペンを何本か買って帰りました。
家に帰って、何枚かの用紙の署名欄を、名前の文字数分に鉛筆で区切り、ひさ吉にひと文字ずつ名前を書いてもらいました。そして、乾いてから、ペンの文字を擦らないように鉛筆の線を消しました。(ただし、この“鉛筆で枠を書き、あとで消す”ということをやっていいかどうか、というのはわかりません。誰にも聞いていないので。。。)
何枚か書きましたが、結局、一番初めに書いたものが、一番上手うまく書けてました。
(何枚も書いたら、集中力がなくなりますよね。よくあることです。。。)
裏面の署名欄も問題なく書けて、あとは母が記入し、母が書類を完成させました。
3.申請・交付
申請には、母だけで行きました。(代理の人が行く場合、何か別の書類を書かなければいけなかったように記憶しています。そこに本人の署名が必要だったかも。。。)
申請時は、署名欄については、特に何も言われることはありませんでした。たまたま、前回説明してくれた人と同じ人が窓口にいて、「これていいですよ。」という感じでした。(私には“よくできました!”と聞こえました。)
どちらかというと、写真のほうを、定規で測ったり、じーっと見たり、裏に入って何か聞いてきた様子だったり、いろいろ厳しそうでした。帰りに、交付される日や必要な書類を教えてもらい帰りました。
その後、あらかじめ教えてもらった交付日に旅券センターにひさ吉と二人で出向きました。空いた時間に行ったので、そんなに待たされることもなく、ひさ吉が何か受け答えするような場面もなく(まぁ、母が答えてますが。。。)、めでたく、パスポートを受領しました。
めでたし。めでたし。


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